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リズムに乗ってどこまでも

Apple、Spotify、AWA、LINE!サブスクリプション型音楽配信が日本をどう変える?

 

■国内にてサブスクリプション音楽配信が次々と登場

ここ1ヶ月で定額の音楽聴き放題サービスが軒並み登場し日本で暴れ狂っています。

サブスクリプションとは - コトバンク

ものすごく端的にいくとプラットフォーム上にて提供される音楽、

ミュージック音源・楽曲が全て聴き放題になるというサービスですね。

ここ1ヶ月程で超大手各社よりドドンと出揃いましたね。

サイバーエージェントとエイベックスが手を組んだ「AWA
・アップル「Apple Music」
・ライン「LINE MUSIC」
・海外では「Spotify」(日本上陸も秒読みの噂が)

サービスの詳細な紹介については他の解説サイトをご参照ください。

実際使ったのはAWAくらいなので比較などはここではしません。

日本の音楽業界で破壊的イノベーションです。

で、どうなるの?ってところ、考えてみたい。

 

■音楽は完全なるサービスコンテンツとなりWEBサービス市場へ移る

国内の音楽、ミュージック音源はこれまで小売ビジネスにて展開されてきましたが、
今回のサブスクリプションの動きを持って完全にWEBサービスのコンテンツに成り代わります。

音源が寄りすがる媒体、レコード、カセット、CD、デジタル販売、これらは賛否両論あるけど、時代の流れはもう完全に依り代をもたないデジタル化へ侵攻中。
もう媒体がなくてもいいこの時代、小売市場にミュージック音源・楽曲を流すことは時代の流れに反している。
これからの主流としては、
サービスという顧客満足、お金をだした人を満足させる提供物、
WEBサービスコンテンツとして扱われるのです。

サブスクリプションによる破壊的イノベーションが起こっております。

それにより破壊され、無くなっていくものは後は立たないでしょう。。
もちろんひとつの潮流であって一気に他の楽曲販売形態が淘汰されることはまだまだないですが。
メインストリームはこの流れなので、音楽の小売ビジネスが厳しくなり、新しい世代には通用しなくなっていくことは明白です。

■膨大な楽曲がユーザーの手の中に

まずユーザー目線だとこういった変化が。
現在、音楽を一曲手に入れるには「楽曲を購入する」という手法があります。
・レコードを買う
・CDを買う
・デジタル音源を買う
それぞれに多種多少なクラスタが存在しますが、
基本的に上記には行動に伴う時間、お金、考える思考活動、などなど
それなりに様々な消費者フローがあります。
それらがほぼ全て破壊されます。
デジタル・ディスラプションですね。

一曲買うのに財布と相談して、音源を買うという手間がなくなるだけでも大きな違い。

だって今いってるサービスだと、アプリ立ち上げて検索、でてきた音源をそのまま聴けるのだもの。
なんならリコメンドされるので、検索すらも必要なし。
何百万曲が、膨大な楽曲がユーザーの手の中に入っていくのです。

実際には目を通って耳に入るのですけどね。この五感ラインもポイントかな。

今まで音楽もそんなに聞かない人もたくさんの音楽を聞くようになる。
良く言い換えれば、新しい音楽に出会う機会と確率が恐ろしくアップする!
そういった観点であればアーティスト側には恩恵もありますね。


AWAのアプリをインストールして少し使ってみましたが、
いやー楽曲も結構あっておどろきました。
こりゃかなわんてなもんで。
NYハウスのTodd TerryやブレークビーツマエストロのCut Chemist、普通に検索あたります。もちろん一部の楽曲ですが、こりゃすげーわ。

いちいち購入しなくとも、CDから取り込まなくとも、
あなたのスマホに入ってくるのです。

といっても実際それほど使ってないです。
じゃあオフラインでも使えるのって話もありそうですが、よくわかってません。
ここはマネタイズの部分で工夫して展開されそうですね。


■音楽という情報が溢れかえるためキュレーション性が求められる

音楽というミュージック音源、膨大なコンテンツ情報が溢れることになります。
ユーザーで新しい音源を探すこともできる。でもでも今の人はみんな忙しいよね。
忙しいよねーって観点からいくと結局は誰かがキュレーションしてあげるのが一番。収集してあげた音源を気に入った人がみてそれを聴く。
まあよくあるプレイリストの共有ですよね。
ここの重要度の比重がさらに高まる。

切り口をかえてDJMIXという着想をもってるのはアップルだったかな。DJのレコメンドラジオみたいなのがあったはず。

となると日本にもコンテンツキュレーター、
いわゆるDJがさらに増えてくるかもですねえ。
編集するという行動ハードルが下がっていくため。
今もすでにあるけど音楽のキュレーションメディアも群雄割拠しそうですね。

人前でDJもしたこと無いような人が人気DJになることもあるかもですね。うーん普通に嫌ですね。でも真っ向から否定はやめておこう。
まあDJという点では以前紹介したMIXCLOUDがおすすめですけどね。

■溢れかえる音楽情報。その生産者はアーティストだからね

完全なるサービスコンテンツと成り代わっても
音楽の音源は作品です。そして作品を作るのはアーティストです。
作品は作るために様々な想いと苦労がつめられております。
と別にそんなことも考える必要もないような消費音楽もいっぱいですけどね。

アーティストに最大限の敬意を忘れてはいけないです。

アーティスト達がいい音楽を作れるようにお金を回してくれるシステムがあればいいのだけど、ここはまだまだわかりません。

調査しきれてませんがお金がうまく落ちるとは考えてにくく。
ただ、認知度向上というプロモーションという点では
すさまじく効果を成すのではとも考えられます。

音源はプロモーションという売り出しが加速していき、
アーティストは音源の収入はますます見込めずライブ収益への割合が増す。ライブハウスやクラブが儲かってくれればいいですけどねえ。

アーティストとしてプラットフォームをどのように活用するかは今後の課題であり、
新しいビジネススタイルの考えどころでもありますかね。

もちろんサブスクリプション型サービスという大きな選択肢ができたということで、それ一辺倒にはならずそれぞれにこだわりがあるので、一つの分岐点という捉え方になります。

デジタルは嫌だからCD。CDは嫌だからデジタル。
CDもデジタルも嫌だからレコード。

それぞれの好みで選んでいくのがいいかとおもいます。

ちなみに僕は中途半端は嫌い。基本レコード派です。
けど時代の流れには逆らえずデジタルとも良い付き合いをできればと考えています。

サブスクリプション型の音楽配信サービス、今後の展開にも注目です。