STEPPIN'LOGS

リズムに乗ってどこまでも

現在のWEBマーティングの手法がすぐに理解できる本「沈黙のWebマーケティング」

 

「沈黙のWebマーケティング」という本をkindleで購入しました

内容は2015年現在のWEBサイトの運用マーケティングについて、
漫画でわかりやすくストーリー仕立てに紹介。
章の終わりごと詳しいテキスト解説も入っていたので、
非常に読みやすく数時間で読了できました。

沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション

今のWEBマーケティングに関して何が正しくて何が悪いか、
たった数時間くらいで理解することができます。

私は数年前にWEB業界に入ったばかりで、
まだまだ右も左もわかっていない中こういった本を通して
効率良く勉強できるのは嬉しい機会。

この本自体は京都のウェブライダーによるKDDIホスティングサービス「CPI」のブランディング企画が功を奏して至った書籍化だそうです。

私はkindleでサクっと読めました。

WEB運用に悩んでいる方におすすめ

ストーリーは、昔ながらの家具屋さんが
昔は調子は良かったものの最近はサイトの運営もうまくいかず、
さらには悪徳業者にひどい目にあわされSEO対策もめちゃくちゃなことに。。
オーナーの一人娘が親父にかわり復活の奮起に懸ける!

という内容で、「サイトはインフラも整えて立ち上がってるんだけどもあんまりうまくアクセス伸びないなあ」というような、現場に立つ企業担当者さんや提案側であるWEBディレクター・プロデューサーにおすすめの内容です。

業界ならではのユーモアも◎

家具屋の娘が八方ふさがりになり、コンサルを依頼するのだが
なんか無駄にマッチョなハードボイルドなキャラが登場する。
謎のWebマーケッター「ボーン・片桐」。

パソコンをパクられないためにノーパソは100キロくらいの重さにしているだとか、
スペック高すぎてCPUが発熱するまでに仕事せんといけんから、
10秒以内にページ原稿を書き上げるぞ!ドゴゴゴ……。
熱くなった!爆発する!いいから氷を大量にくれ~!とか、

大雑把なたとえですが、ふざけたことを真面目に演出してる。
WEB・ITに少しでも理解がある人なら「いやわかるけど、過剰な演出描写しすぎだろうよw」というシュールな展開が笑える。

SEOを意識した現行もっとも正攻法なWEBマーケティングの解説

【解説記事目次】※前半
○現在のSEOの潮流を押さえる
ガイドラインを順守したサイトづくり
○人工リンクのペナルティを解除する
○Webデザインの本質は“言葉”
○セールスレターで気持ちに訴えかける!

前半は私でもぼんやり理解していたSEOの最適化であったり、
コンテンツを作る以上は、内容が重要という方針に則した説明。

途中でボーン片桐がコンテンツに関して行うマインドマップもダウンロードすることができる。落とさせてもらったが非常によくできていてトイレに貼っておきたいマインドマップになっている。

マインドマップについては以前にこちらで紹介いたしました。

モヤモヤ事をブラウザで簡単にマインドマップ化できるマインドマイスター - STEPPIN'LOGS

 

○マイナスをプラスに転換する!
○人間心理に響くコンテンツを作れ!
○感情を動かすコンテンツを作る!
ソーシャルメディアに露出起点を!
○503エラーは重大な機会損失!

後半はコンテンツ運用やソーシャル運用のノウハウ解説だ。

ここが著者ならではのいい視点が入っていた。

感情を動かすコンテンツをつくる

マズローの欲求五段階説「所属と愛の欲求」と「自己顕示欲」。
ユーザーの動機によるコンテンツへの関心度や興味の持ち方、
なにがユーザーがシェアしたくなる・されやすいか?
→それはジャンル×シェアする側の刺激度。

関心のあるジャンルをもとに、
そのジャンルがどの心理分類に分かれているかセグメント化された表を交えて、整理してくれている。

「メジャー感」を意識する

こういう言葉を使うんだな。難しいことでもこれが「潮流のメインストリームである。」ということを言葉ではなく文体や見せ方で演出すると説得力も沸いてくる。

コミュニケーションをきっかけとしたソーシャル運用

ここ考えたことなかったな。たしかに機械的で冷たいソーシャルアカウントって近寄り難い。
それを緩和するソーシャル運用が大事と。なんとなく感じるもののこうやって説明されると合点がいきますね。

以上、
WEBマーケティングの基礎が知りたい初心者ディレクターや企業の広報さんはもちろん、熟練のプロデューサーにもおすすめできる一冊でした。