「とんかつDJアゲ太郎」はクラブとダンスミュージックの醍醐味が体感できる最高の漫画
◆「とんかつDJアゲ太郎」がすっごくおもしろいです。
少年ジャンプ+で連載中漫画
「とんかつDJアゲ太郎」がすっごくおもしろいです。
毎週楽しみにしてみれる漫画はほんと久しぶりです。
作者の人(小山ゆうじろう)がとんかつすっごく好きなのかな、
なぜかとんかつとDJをひっつけて、おもしろく成り立っちゃってる。
しかも無料で読めます。単行本がでてるみたいなので買っちゃいます。
作者の方もトークショー出演したりしているようなので
どんどん著名になってもらいたい人です。
原案にイーピャオって方がいるので、その方はDJ関係の方なんでしょうねえ。
サブカル要素強いけど、ジャンプというプラットフォームで展開してるのも面白いです。
◆クラブシーンとクラブDJをわかりやすく紹介している
主人公のアゲ太郎がダンスミュージックと出会ってDJを始めていくのだけど、
DJをはじめるまで、さらにはイベント開催までの道のりを
いいテンポでサクサク紹介している。
ところどころとんかつとの無茶なリンク描写がまたウケる。
はじめてみた人でも全然わかる内容なので、
クラブとダンスミュージックの理解を深めてもらえる機会にもなりますね。
◆軸がブレてない
時代の流れとともにダンスミュージックはさまざまな形態で展開されてますが、すべて起源あっての今がある。ということで、音楽の発祥につきものの
グルーヴを重視したグルーヴ音楽を基軸にされています。
グルーヴが生まれて、なんだか俺、、踊っちゃう!というシーンがあって、
うま~い具合に表現されています。
さらにはレアグルーヴの紹介もあります。
あとなんていってもアゲ太郎がいつもレコードでDJプレイしていて、
レコードカルチャーをフォーカスしている点も最高。
この人わかってるし、音楽が好きなんだろなということがわかります。
さらには、今の時代背景との共存をうまく溶け込ませています。ここもうまい。
あげ太郎がレコード派な一方で、同世代グループとする女の子二人組みDJユニットはCDJとPCDJでのプレイをしている点など、
多様性極める現在のプレイスタイルもしっかり理解されております。
ここで「CDの音だとやっぱ音悪りいなぁ」ってコメントをオイリーさんあたりが入れてほしいと思いましたが、そうはいかないですよね。
バランス感あってこその大衆漫画だとおもうので全然オッケです。
◆いろんなダンスミュージックのジャンルを嫌味なく紹介している
グルーヴミュージックだけじゃなくても、EDMやヒップホップ、アゲアゲエレクトロなどさまざまなDJスタイル・ジャンルを織り交ぜてくれます。
アゲ太郎のプレイはきっとレアグルーヴ系のヒップホップ~ハウス~ブレイクビーツ系かな。
しかしヒップホップ箱の重苦しい雰囲気の表現は秀逸だったなあ。
◆シーンの課題点を暗に表現している
・派手な音楽がお客にはウケる
・派手な曲をかかってるイベントのほうがお客が入る
という日本が抱えるテーマを描写している。
そんな中でも、アゲ太郎とオイリーくんがイベントを催してがんばっていく姿にも非常に好感がもてます。
彼らの立ち位置的には良い音楽を求めてこだわり抜くタイプだと思いますが、
折り合いをつけながら四苦八苦していくことになるんだろうなー。
これからも続いていくであろう
「とんかつDJアゲ太郎」は今後も展開が楽しみです!!